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遺伝相談外来

 乳がんでは5%程度に遺伝的な要因が関係しているといわれています。最も有名なものが、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群です。当院では、2015年9月から、乳腺外科医、専門・認定看護師による乳がん遺伝相談外来を開設しました。現在、日々の診療の中で患者さんに遺伝性素因がないかをスクリーニングし、必要な方には情報提供しています。実際に数名の患者さんでカウンセリング、遺伝子検査を行い、遺伝子変異保持者を確認しています。今後、その件数は増えていくものと推測しています。また産科での出生前診断においても、遺伝カウンセリングが必要ですが、これまでは近隣の施設に紹介をし、対応してきました。これからさらに高齢出産が増えるなか、当院でも出生前診断に関するカウンセリングも整える必要があると考えました。
 
 このように遺伝カウンセリング件数が増えることに対し、2017年7月から臨床遺伝専門医である吉野直樹先生の遺伝相談外来を開設することにしました。今まで吉野先生は乳がんや出生前診断のみならず、他のがん腫(家族性大腸ポリポージス、遺伝性非腫瘍性大腸癌)や、筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィー、網膜色素変性症、色覚異常、遺伝性難聴、臍帯ヘルニア、22q11.2欠失症候群、骨異形成症、フェニルケトン尿症、MEN1、奇形症候群、染色体異常など内科、小児科にかかわらずほぼすべての診療科で、数多くの遺伝性疾患に対するカウンセリングを行ってこられた実績があります。
 
 遺伝性疾患に関してのご質問や受診のご希望がある方は、ご自身あるいは担当の先生から、以下にご連絡ください。遺伝性素因があることを知ることにより、非常に重い課題を抱えられることになるかもしれません。当院では、カウンセリングを受けられた方が適切に事実を受け止められ、その後のよりよい生活につなげられるように、一緒に考えていきたいと思っています。

遺伝相談外来

 ・カウンセリング担当 : 吉野直樹医師(臨床遺伝専門医)
 ・開催日時 : 毎月第1木曜日の午後1時~3時(1枠1時間)
 ・カウンセリング内容 : 遺伝性疾患全般
 
  ※自費診療です。
  ※個人情報には細心の注意を払って行います。
 

遺伝相談外来窓口

 乳腺外科外来 看護師
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