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病院長あいさつ

病院長あいさつ(2024年1月更新)

院長 大居 慎治
新型コロナウイルス感染症の流行も4年経ちます。献血者の血清による調査では半分以上が感染抗体(N抗体)を保有しているところから、国民の半分は新型コロナに感染したものと考えられ、今後は小さな波を繰り返しながら収束していくものと推測されています。一方ポストコロナの時代には、この4年の間にも進んでいた少子高齢化の問題に直面することになります。

昨年の冬、第8波の後に在宅復帰困難な高齢者の方々が増え、当院は満床に近い状態が続き、コロナ以外の入院予定患者さんに支障をきたす事態になりました。そのあと、救急受け入れ制限をせざるを得なくなったことは、救急病院として痛恨の極みでした。そのような中、松江医療圏の病院間連携会議などを通じて、転院を円滑にするための仕組みづくりを訴えてまいりました。診療所や介護施設、看護・介護・福祉の専門家による懇話会を開催し、現場での連携の問題点を検証し改善するように務めてまいりました。地域に出向いて開催する健康講座の中で地域包括ケアの必要性についても触れ、住民の方々にもご理解をいただく機会をいただいてまいりました。今後もこのような取り組みを通じて、地域包括ケアシステムと呼ばれている医療介護連携体制の構築に向けて努力していく所存です。

一方で当院は島根県東部の唯一の三次救急を担う病院として断らない医療を掲げ、安心・安全で高度な医療の提供をするためにますます機能を充実させていきたいと考えております。医療従事者の確保・育成はもとより、職員のコミュニケーションを大切にし、働きやすい職場づくりを通じて地域に信頼される医療を届けてまいりますので、今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。


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