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救急部

救命救急センターの紹介

 松江赤十字病院救命救急センターは、県都松江と隠岐諸島を含む島根県最大の医療圏の重症患者診療を担っています。生命に危険をおよぼすような三次救急疾患(敗血症性ショック、重症外傷、心筋梗塞・大動脈解離などの心血管、脳出血・脳梗塞などの脳血管疾患、急性呼吸不全、急性薬物中毒、切断肢指など)の診療だけでなく、一次・二次救急疾患にも幅広く対応しています。救急車による搬送件数は年間約5000台で、ヘリコプターによる遠隔地からの搬送も含め山陰地方の医療機関で最も多くの救急搬送を受け入れています。

 ある日突然襲ってくる病気や怪我は、例えそれが軽症でも重症でも、患者さんだけでなくご家族にも大きな苦痛と不安を与えることになります。そんな急性期疾患を抱えた皆さんが安心して受診できるよう、当センターでは充実した救急医療体制を24時間365日取り続けています。

 平日は専従医が、夜間・休日は内科系・外科系の当直医が、研修医を指導しながら初期診療を行なっています。このシステムは各診療科専門医のバックアップがあってはじめて成り立っており、より専門的な治療が必要される場合には専門医と迅速に連携を行なっています。また、救急医療を支える看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、事務職員もそれぞれ24時間体制で勤務しています。

 また、重症患者に対応するため救命救急センター、ハイケアユニット、集中治療室を有しており、救急外来からの継続した治療・管理を可能としています。

救命救急センター 救急搬送応需状況

【2025年】
救急搬送患者数:4,732人
不応需数:39人
応需率:99.2%
不応需理由:三次救急以外制限中 39件


【2024年】
救急搬送患者数:4,738人
不応需数:28人
応需率:99.4%
不応需理由:三次救急以外制限中 18件、重症患者対応中 3件、
      ベッド満床 4件、その他 3件


【2023年】
救急搬送患者数:5,005人
不応需数:25人
応需率:99.5%
不応需理由:三次救急以外制限中 13件、重症患者対応中 10件、ベッド満床 1件、その他 1件

救急部の紹介

救急部の特徴

 一人の患者さんが抱える病気は一つとは限らず、多くの病気を抱えておられることがあり、その重症度も軽症から重症まで様々です。外来を受診された際には明確な診断がつかないこともあり、入院中に新たな病気を発症することもあります。

 救急部では、
 ・救急外来を受診される患者さん
 ・ハイケアユニットや集中治療室(ICU)での治療が必要な重症患者さん
 ・救急領域疾患(体温異常、中毒、ショック、敗血症、重症外傷、心停止後など)
 ・総合診療科の入院患者さん
 を主に担当しています。救急外来での手術、人工心肺(ECMO:エクモ)など高度かつ専門的な治療を行うこともありますが、原因不明の意識障害、不明熱、膠原病を疑う疾患など重症度や臓器に関係なく幅広い患者さんの診療を行なっています。

 近年は超高齢化に伴い、複数の疾患を抱える患者さんの割合が増加しています。総合診療科と協力し、退院後の生活や介護へ円滑に繋げられるように包括的な入院診療にも力を入れています。

松江日赤ECCM

松江日赤ECCMロゴマーク
 集中治療科、総合診療科とともに松江日赤ECCM(Emergency and Critical Care Medicine)として活動しており、日々のカンファレンス、情報共有も行いながら総合診療・救急・集中治療の三位一体の医療を目指しています。さらに、科学的根拠に基づいた医療を提供すべく、院内・院外での勉強会、臨床研究、執筆・学会発表、教育、他施設との交流も積極的に行い、世界水準の医療を提供できるよう日々研鑽を積んでいます。
 Instagram、Facebookで松江日赤ECCMの情報を発信していますので是非ご覧ください。

院内迅速対応システム(RRS: Rapid Response System)

RRS症例の振り返り
 入院中に病気が進行したり、新たな病気が生じたりすることで患者さんの容態が悪化することを「急変」と呼びます。この急変を早めに察知し迅速に対応するシステムがRRSであり、入院患者さんの治療において良好な結果をもたらすと報告されており日本中の医療機関で導入が進んでいます。

 当院でも2022年度から救急部・集中治療科・ICU看護師を主軸としてRRSを導入しました。病棟や外来で患者さんが急変された場合にはRRSが起動し迅速に対応しています。活動開始から4年が経過し、病院内での認知度が高まり要請件数も増加してきました。学術集会でも活発な情報発信を行なっています。

NEWSラウンド

 電子カルテシステムの更新に伴い、入院患者さんのバイタルサイン(血圧、脈拍、体温、酸素、呼吸数など)から計算した数値で重症度をNEWS(National Early Warning Score)として可視化できるようになりました。
 救急部では、このスコアで重症と判断される患者さんをICU看護師、病棟看護師と毎日評価し、必要に応じて診察に伺うという取り組みをしています。前述のRRSよりもさらに早期に状態を評価し、急変を未然に防ぐことが期待される取り組みです。

災害医療

 地震・津波などの自然災害や原子力災害など多くの災害を日本は経験しています。島根県も例外ではなく、常に有事に備えることが必要です。
 当院では赤十字救護班、赤十字災害医療コーディネートチーム、災害派遣医療チーム(DMAT)を整備するとともに、原子力災害にも対応できるよう体制整備を行なっています。
 また、2025年度から福島県立医大と協力し、原子力災害時の診療体制に関するマニュアルを作成する事業を行います(内閣府からの受託事業)。日本で最も原子力発電所に近い救命救急センターとして、有事の対応を日頃から考えていきます。

メディカルコントロール

 メディカルコントロールとは、地域の医療機関と消防が連携・協力し、より良い医療を病院前(現場や救急車内)から提供しようとするシステムです。
 救急部では松江市内の医療機関や松江市・安来市消防と共に、より良い医療体制を構築するために協働しています。具体的には、病院前救急のプロトコールの推敲、症例検討、研修会の開催などです。病院内だけでなく、松江・安来医療圏域という大きな視点で救急医療を展開していきます。

ドクターカー(ラピッドカー)

 2025年夏からドクターカーを開始しています。当院のドクターカーはラピッドカー型と言われるもので、医師・看護師を乗せて傷病者の元に駆けつけます。そして、その場にいる救急車(救急隊)と協力して診療を行い、医療機関へ搬送します。
 医師、看護師を現場に投入し、少しでもはやく患者さんへの治療を始めることを目的としています。救急医療の質を向上させ、松江地域の医療に貢献していきたいと考えています。

スタッフ紹介

救急部 部長

田邊 翔太(たなべ しょうた)

2008年 自治医科大学卒

<資格等>
日本救急医学会認定救急科専門医
日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定指導医
ICLSコースディレクター
FCCSインストラクター
日本DMAT隊員
日本赤十字社原子力災害医療アドバイザー
臨床研修指導医
 
<所属学会>
日本救急医学会
日本集中治療医学会
日本内科学会
日本プライマリケア連合学会
日本臨床救急医学会
日本災害学会
 
<専門分野>
救急、総合診療、集中治療
 

救急部 医師

秦 昌子(はた まさこ)

2010年 広島大学卒

<資格等>
日本救急医学会認定救急科専門医
日本集中治療学会認定集中治療専門医
麻酔科標榜医
ICLSインストラクター
ICLSコースディレクター
J-CIMELSインストラクター
日本赤十字社災害医療コーディネーター

<所属学会>
日本救急医学会
日本集中治療医学会
日本麻酔科学会
 
<専門分野>
ER救急
 

救急部 医師

三原 周(みはら しゅう)

2016年 自治医科大学卒

<資格>
 日本内科学会認定内科専門医
 日本医師会認定産業医
 臨床研修指導医

<所属学会>
 日本内科学会
 日本救急医学会

<専門分野>
 内科領域
 

救急部 医師

桐木 開成(きりき かいせい)

2022年 島根大学卒

<所属学会>
 日本内科学会

<専門分野>
 内科
 

救急部 医師

岡部 李奈(おかべ りな)

2022年 島根大学卒

<所属学会>
 日本救急医学会
 日本外科学会
 日本Acute Care Surgery学会

<専門分野>
 救急科
 

救急部 医師

岡田 稔(おかだ みのる)

1985年 鳥取大学卒

<資格等>
日本救急医学会認定救急科専門医
日本高気圧潜水医学会認定高気圧潜水医学専門医
 
<所属学会>
日本救急医学会
日本集中治療学会
日本災害医学会
日本臨床高気圧酸素・潜水医学会

<専門分野>
救急・災害医学
高気圧酸素潜療
外傷医療
 

救急部 医師

小川 将也(おがわ まさや)

 2017年 自治医科大学卒

<資格等>
 日本内科学会認定 内科専門医
 日本地域医療学会認定 地域総合診療専門医・指導医
 臨床研修指導医  

<所属学会>
 日本内科学会
 日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)
 日本病院総合診療医学会
 日本地域医療学会

<専門分野>
 内科、総合診療

救急部 医師

山﨑 潮(やまさき うしお)

2004年 川崎医科大学卒

<資格等>
日本救急医学会認定救急科専門医
 
<所属学会>
日本救急医学会
日本集中治療学会
日本内科学会

<専門分野>
救急領域
 
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