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呼吸器外科

松江赤十字病院・呼吸器外科

呼吸器外科の内容

 呼吸器外科では肺癌をはじめ、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、気胸、膿胸、胸部外傷など様々な疾患に対して診療をしております。
 
 当科を受診され、胸部のレントゲンやCTで肺癌が疑われる場合は、呼吸器内科に気管支鏡検査を依頼します。また胸部造影CT、頭部MRI、PET検査で術前の病期を調べます。腫瘍の大きさ、進展の程度、さらに呼吸機能、年齢により切除範囲を決定します。悪性疾患に対してはできる限り早い時期に手術が行えるように努めております。
 
 2025年1月、“ダビンチ”を用いたロボット支援手術が開始となりました。肺癌、縦隔腫瘍に対しては原則ロボット支援手術を行っています。疾患や腫瘍の大きさ、進展の程度、リンパ節転移の状態などで開胸手術や胸骨正中切開を行うこともあります。局所進行肺癌に対して術前治療を施行後に手術を行うこともあります。
  
ダビンチを用いたロボット支援手術①
ダビンチを用いたロボット支援手術②
心臓外科との合同手術
 
 術後はその日のうちにお茶を飲んでもらい、翌日朝に食事を再開して一般病棟に移ります。術後1~2日目に胸の管(ドレーン)が抜け、ドレーン抜去の翌日からシャワーが可能となります。術後3日から1週間で元気に歩いて退院できます。
 
 退院後に多くの患者さまが気にされるのは傷の痛みです。痛みの程度には個人差があります。季節や気温、湿度、気温などにも影響されます。その都度お話しを聞きながら対処法をお話ししております。

 肺癌は高齢者に多く、様々な合併症をお持ちの患者さまもみえます。その患者さまに対しても手術ができるよう、呼吸器内科、循環器内科、リハビリテーション科、糖尿病内科、口腔外科、麻酔科など複数の診療科の専門スタッフと協力して合併症の評価、治療を行い、早期に退院できるように努めております。
 
 退院後は特に肺癌の場合、定期的に外来で画像検査と血液検査を行い、再発がないかをチェックします。再発が疑われる場合は速やかに精密検査を行い、治療が必要かどうかを調べます。再発治療は外科治療、薬物治療、放射線治療があります。患者さまの状態に応じて選択します。再発による痛みがあれば、飲み薬だけではなく放射線で治療(緩和照射)することも可能です。呼吸器内科、放射線治療科とも連携を取り、患者さまと相談して最善の治療を選択します。
 
  外来受診時から退院後の外来通院まで、患者さまに寄り添う医療を心掛けております。また患者さんが話しかけやすい診療科を目指しております。どうぞ遠慮なくご相談ください。
 
呼吸器内科との合同カンファレンス

術前治療後の手術

術前治療前
術前治療後
局所進行肺癌に対して抗癌剤と免疫チェックポイント阻害薬による術前治療を行い、左肺上葉切除、肺動脈形成、リンパ節郭清術を施行した。病理組織検査で腫瘍細胞は消失していた。

外傷に対するMatrix RIBプレートを用いた肋骨整復

胸部CT
肋骨整復

難治性気胸に対するECMO装着下の手術

胸部レントゲン
手術室風景
術中写真
循環器内科,集中治療科,救急総合診療科,麻酔科,臨床工学技士が協力してECMO装着が行われた

手術症例

業績(2020年以降の筆頭論文)

1.三和 健、中西敦之、宮本竜弥、宇賀田 圭、足立一真、松田高志
  パフォーマンスステータス良好な知的障害者の膿胸の2例
  胸部外科 78巻2号150-154, 2025

2. 三和 健、中西敦之、宇賀田 圭、足立一真、松田高志、田邊翔太
  人工呼吸器関連肺障害に伴う縦隔気腫に対する剣状突起下縦隔ドレナージの経験.
  日本呼吸器外科学会雑誌 38巻5号465-469, 2024

3. 三和 健、中西敦之、宮本竜弥
  自殺企図による頚部気管損傷の1例
  胸部外科 76巻8号661-664, 2023

4. Miwa K, Nakanishi A, Miyamoto T, Ohno T, Kidokoro Y, Haruki T, Nakamura H.
    Video-assisted thoracoscopic surgery using extracorporeal membrane oxygenation
      for intractable pneumothorax.
      Yonago Acta Medica 65:320-324, 2022

5. 三和 健、大野貴志、中村嘉伸、角 尚紀、宮本竜弥、春木朋広
  心膜パッチによる肺動脈幹形成と左肺全摘を施行した左肺動脈血管肉腫の1例.
  日本呼吸器外科学会雑誌 36巻4号478-483, 2022

6. 大野貴志、三和 健、窪内康晃
  分子標的薬治療および化学療法を施行後にサルベージ手術を行い,
      約10年の長期生存を得られているEGFR遺伝子変異陽性IV期肺腺癌の1例.
  日本呼吸器外科学会雑誌 36巻5号,504-510, 2022

7. 三和 健、宮本竜弥、北角泰人、大江崇史、串山義則、結城崇史
  胸腔ドレナージにより診断された食道破裂の1例.          
  日本呼吸器外科学会雑誌 35巻2号138-142, 2021

8. 三和 健、宮本竜弥、齋藤雄平、角 尚紀、中村廣繁
  重症筋無力症合併胸腺腫と重度僧帽弁閉鎖不全症に対する一期的合同手術.
  日本呼吸器外科学会雑誌 35巻7号791-794, 2021

9. 宮本竜弥、三和 健、窪内康晃
   中葉肺動脈と高度シャントを認める気管支動脈,下横隔動脈,内胸動脈の塞栓術後に
       右中葉切除を施行した気管支拡張症の1例.
   日本呼吸器外科学会雑誌 34巻4号212-216, 2020

スタッフ紹介

呼吸器外科部 部長

三和 健(みわ けん)

1999年 鳥取大学卒

<資格等>
呼吸器外科専門医
日本呼吸器外科学会 胸腔鏡安全技術認定医
外科専門医
日本外科学会認定医、指導医
医学博士
臨床研修指導医
国立大学法人鳥取大学医学部臨床教授
鳥取大学医学部付属病院連携診療准教授

<所属学会>
日本外科学会
日本胸部外科学会
日本呼吸器外科学会(評議員)
日本臨床外科学会
日本肺癌学会
日本内視鏡外科学会
 
<専門分野>
呼吸器外科全般
 

呼吸器外科部 医師

宮本 竜弥(みやもと たつや)

2014年 鳥取大学卒

<資格等>
医学博士
日本外科学会 外科専門医
呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医
da Vinci Certificate(Console Surgeon)
日本呼吸器外科学会認定 ロボット支援手術プロクター(da Vinci)
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医

<所属学会>
 日本外科学会
 日本呼吸器外科学会
 日本内視鏡外科学会
 日本臨床外科学会
 日本肺癌学会
 日本胸部外科学会
   
 <専門分野>
 呼吸器外科全般、胸腔鏡手術、ロボット手術
 
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