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栄養部門

栄養課の理念・行動目標

松江赤十字病院栄養課の理念

松江赤十字病院栄養課は患者さま本位のサービスを目指します。満足度の高い食事提供、良質な食環境づくり、栄養情報提供の充実に努めます。

松江赤十字病院栄養課の行動目標

1.明るい笑顔と挨拶を心がけ、相手の立場を尊重し思いやりのある行動をします。

2.専門職としての知識・技術を向上させるため、自己啓発に努め、積極的に学びます。

3.協力しあう姿勢を大切にし、誇りが持てる職場環境づくりに取り組みます。

入院中のお食事について

入院時食事療養

入院中の食事は医療の一環として提供されるべきものとしての位置づけがあります。それぞれの患者さまの病状に応じて必要とする栄養量の提供のために、管理栄養士と調理師が協力し合い、毎日の献立作成と調理に携わっています。
また、食事の質の向上と患者様へのサービスの改善を目指した話し合いも行っています。
だんだん御膳
節分イワシ

食事の種類

入院中のお食事は、大きく分けると「一般食」と「特別食」があります。
一般食とはいわゆる「普通食」で、特別な制限の無い食事です。特別食とは病気の治療に必要な考慮(制限)をした食事で、「エネルギーコントロール食」、「たんぱくコントロール食」、「脂質コントロール食」、「易消化食」、「嚥下食」、「アレルギー食」などがあります。
それぞれの患者さまの病状に応じて提供するため、多種の食事を準備していますが、場合によっては食べにくいこともあるようです。全部食べられてこその治療食ですので、食べにくい場合はお知らせください。食べられるような工夫をさせていただきます。

新調理法による調理

2010年3月の高層館オープンと同時にオール電化厨房となり、新調理法を導入しました。主にクックチルという方法で、事前に調理した料理を急速冷却し低温保存し、提供日に再加熱して仕上げます。当院では、主厨房(セントラルキッチン)で、食事提供2日前に下処理をし、前日に調理をします。料理は主にスチームコンベクションオーブンを使用しており、ブラストチラーで冷却後、チルド庫で保管しています。衛生的に管理されたお食事は、各病棟にあるサテライトキッチンにて再加熱し、皆さまのお部屋へお届けしています。

フードサービス向上のために

5階から12階までの8フロアに、病棟食堂があります。歩ける方が対象ですが、出来るだけ日常に近付けたいと思い、食堂横のサテライトキッチンでは調理スタッフや栄養士がお待ちしております。ベッド上での食事より、美味しく感じて頂けると思います。
クリスマス
ひな祭り

行事食・お祝い膳

行事食(正月)
お祝い膳
病院で提供する食事には、いろいろな制約があり、皆さまの満足には届かない事も多いです。そんな中、月1回程度の行事食は、長期入院の方の気分転換になればとの思いを込めています。また、お産をされたお母さまたちに、ささやかではありますが、お祝いの気持ちをこめて、お祝い膳を提供しています。
 

栄養相談・栄養指導について

入院栄養指導

☆個人栄養指導

食事療法が必要な場合、ベッドサイドまたは面談室などで栄養指導を行っています。
○実施日時:月曜日~金曜日の午前9時~午後5時まで
 
☆集団栄養指導
糖尿病教育入院のために入院される方を対象に、集団栄養指導を行っています。
○内容:2週間の教育入院中に講義4回、試食会2回、調理実習1回
※ご家族の参加も可能です。
 
 

外来栄養指導

☆個人栄養指導

食事療法が必要な場合、外来受診と同日に個人栄養指導を行っています。
 
☆集団栄養指導
外来糖尿病教室・夜間糖尿病教室・母親学級で食事療法の講義を担当しています。
 
『外来糖尿病教室』
年間6回、外来通院中の方だけでなく、広く一般の方にも参加していただくことが出来ます。教室では、糖尿病の治療に関する最新の話題や食事療法を楽しく続けられるような工夫などを医師や管理栄養士がお話し、毎回工夫を凝らした献立が並ぶ食事会は大好評で、いつもキャンセル待ちをしていただくほどです。
 

『夜間糖尿病教室』
年末年始と5月のゴールデンウィークを除き、水曜日の夕方1時間の教室を通年で実施しています。3回(1回目医師、2回目管理栄養士、3回目医師)が1クールです。


 
『母親学級』
丈夫な赤ちゃんを安心して産むために、妊娠・出産の知識を深め、また、妊婦さん同士の交流をはかることを目的とした講習会として、毎週火曜日に開催されています。毎月第2週の火曜日が食事会になっており、バイキング形式の昼食会を行い、管理栄養士より“母と子の栄養”についてお話しています。
 

→母親学級バックナンバーはこちら

松江の栄養・食事に関する連携を考える会

病院や福祉施設の給食部門においては、調理従事者不足の解消、調理技術の向上、地域連携の強化等の様々な課題があります。
そこで、これらの課題の解決の一助になればと考え、平成31年4月25日に発足しました。
他の施設と顔の見える関係を築き、お互いに情報交換や相談が気軽に行える会を目指し定期的に開催しております。

その他の活動

地域における栄養活動として、各市町村との連携で糖尿病教室に出向くこともあります。
小児糖尿病大山サマーキャンプの栄養教育にも参加しています。
 

認定資格

【管理栄養士】
日本糖尿病療養指導士     6名
島根県糖尿病療養指導士    7名
病態栄養専門管理栄養士    2名(腎臓病専門1名、がん専門1名)
栄養サポートチーム専門療法士  2名
病態栄養認定管理栄養士    3名
 
【調理師】
給食用特殊料理専門調理師   7名
 

チーム医療の中で

糖尿病チームカンファレンス・早朝勉強会

当院は日本糖尿病学会認定教育施設でもあり、早くから管理栄養士はチーム医療のスタッフとして活躍しています。毎週1時間程度のチームカンファレンスに参加し、医師をはじめとした多職種(看護師、保健師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士など)との連携を強化しています。また、毎週1回の早朝勉強会にも参加し、医療の進歩に遅れないよう努めています。

NST(栄養サポートチーム)

栄養管理を個々や病態に応じて適切に実施することを栄養サポートといいます。この栄養サポートを医師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、看護師、理学療法士、言語聴覚士などの多職種で実施する集団をNST(栄養サポートチーム)といいます。
入院中の患者さまのうち、栄養状態が改善しない方を対象に、適切な栄養療法を実施するため、チームを組んで活動しています。

その他

褥瘡回診、緩和ケア、心不全チーム、乳腺チーム、母親学級検討会、脳神経内科カンファレンス、
透析カンファレンス、形成外科カンファレンス、療養支援カンファレンス 等。

各ワーキンググループの活動

栄養課は、管理栄養士、栄養士、調理師、事務員、業務員、業務委託先である日清医療食品(株)のスタッフによる協働で活動しています。高層館の建築計画が経ったころから、ワーキンググループの活動を開始しています。いろいろなアイディアを集め、進化させていく努力をしています。
最新のワーキンググループと検討テーマを紹介します。各ワーキンググループは10人程度で活動しています。

献立ワーキング

日常の献立、特別メニュー、行事食、イベント、子供用メニューなどを検討し、病院給食の充実をはかります。
 栄養課のブログへ
献立ワーキング:新メニューの試作中

衛生ワーキング

清掃・美化・衛生マニュアル、帳簿整理、保存食、衛生ルールなどを検討し、衛生的で安全な食事提供を支えます。
衛生ワーキング:スタンプ状の培地をドアノブにつけて菌検査を実施している様子

運用・整備ワーキング

決まり事などのまとめ・伝達、食器・器具・備品の調整、節約、食堂の飾りつけなど、課内業務をスムーズに行うことを目的としています。
  栄養課のブログへ
運用ワーキング:食器数の調整作業

広報・患者サービスワーキング

ホームページ、イベント、栄養課だより、メニューのレシピ化、POP作り、アンケート作成など、役立つ情報を提供します。患者様の満足度を上げるために接遇や食堂環境整備などの活動を行う予定です。
広報・患者サービスワーキング:食堂の掲示物の貼り替え

防災対策ワーキング

あらゆる災害に備え、非常における患者様へのスムーズな食事提供を目指し、マニュアルの作成、シミュレーションや訓練を行います。

栄養管理の地域連携のために

入院中の栄養管理が退院後も継続できるよう、地域内の施設との連携を重要視しています。特に嚥下障害がある場合、食事の調整が必要で、「日本摂食嚥下リハビリテーション学会」から“嚥下調整食学会分類”が発表されました。当院ではこの食事基準にあわせ、さらにわかりやすい名称を併記したものを使用し連携に役立てています。
 
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