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病院長あいさつ

病院長あいさつ(2025年4月更新)

院長 大居 慎治
新年度を迎え、今年も新人が多数入職しました。
4月1日の辞令交付式で訓示をいたしました。当院は地域医療の基幹病院であり、高度・安心・安全な医療を提供するために、誇りを持ち常に向上心を持って仕事にあたって欲しいと話しました。同時に赤十字の一員として「いのちと健康と尊厳を守る」という使命を大切にし、人として相手を尊重し、年齢も性別も社会的立場も関係なく、公正に接することを厳命いたしました。また赤十字の病院として、災害救護にも備えるよう指示しました。
 
さて、2024年末から2025年の初めにかけて、インフルエンザや新型コロナウイルスの流行により救急外来や病床が逼迫し、3次救急や小児の救急は堅持しつつもそれ以外の救急を制限せざるを得ない状況になりました。3次救急とは高度の専門的治療が必要な救急のことを指しています。この事態は今までになかったことであり、松江市内の他の病院でも救急制限をせざるを得ませんでしたし、同様のことは全県下でも起こっていたようです。
 
背景には少子高齢化の影響で介護・看護人材の不足があり、多くの病院での病床削減したことがあります。国や県の指導のもと、2017年からの地域医療構想で各病院が病床削減を進めてきましたが、予想以上に医療需要と供給のバランスが崩れ、冬季の医療逼迫が起こったわけです。状況はますます悪化しており、次の冬にも同様な医療逼迫が起こりかねませんが、患者さんや住民の皆様にご迷惑がかからないように、状況を分析し、近隣の医療機関ともしっかりと連携し、情報交換をして備えていきたいと思います。
 
 昨年度は遅ればせながら当院にも手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、ロボット手術を開始いたしました。呼吸器外科、消化器外科に続き、今年度は泌尿器科においても開始する予定です。今後もより高度な医療を追求しつつ、安心安全な医療を提供してまいります。今年度も松江赤十字病院をどうかよろしくお願いいたします。
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