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外来化学療法センター

はじめに

 

 我々化学療法センターのスタッフは、患者さんが外来で化学療法を安心して受けていただくことができるように日々努力しています。また、自宅に戻られてからも安心して生活が送れ、治療が継続できるよう体制を整えています。

 スタッフは医師・看護師(がん化学療法認定看護師)・薬剤師・管理栄養士・医療ソーシャルワーカーなど多職種で構成されております。実際に治療を受ける際や、治療が続く中での将来の生活について疑問や不安に感じることがあるかと思います。どんな些細なことでも結構ですのでスタッフにご相談ください。皆さんに安心して治療を受けていただき、信頼していただくことができるよう、全力でサポートして参ります。

スタッフ紹介

化学療法科スタッフ
医師                 1名(化学療法科部長)
 
看護師          9名(がん化学療法看護認定看護師1名)
 
薬剤師          1名
 
管理栄養士   1名
 
アシスタント     2名

化学療法センターについて

これまで本館2階にありました外来化学療法室が、201685日より高層館7階(旧7階東病棟)に移転し、名称も「外来化学療法センター」に変更致しました。今回の移転に伴い、以下のような機能の充実を図っております。

 

1、治療を受けていただく病床が、より多くより広くなりました

 治療を受けていただくベッド数は10床から17床(うち個室1床)となりました。従来の病室を利用しているため、入院時と同様の環境で外来化学療法を受けていただくことができます。また、プライバシーへの配慮についても個々の占有スペースの確保ならびにカーテンの使用も可能です。個室の利用については患者さんの重症度・優先度に応じてスタッフが振り分けをします。

2、患者支援室を設置致しました

 化学療法センターの入り口付近に患者支援室があります。がん化学療法や治療支援に関する書籍・DVD・ポスター展示などを通して、患者さんや御家族の方々にがん診療に関わる様々な情報提供を目的としております。付き添いの方々の休憩スペースとしてもご利用いただけます。


治療支援に関しまして、以下の内容となっています。

・美容塾(治療に関連するお肌のトラブル、悩みなど)

・口腔ケア

・がん治療中の栄養管理

・その他

松江赤十字病院救命救急科スタッフ

 患者支援室の取り組みは、特に力を入れております。まだまだ手探りの状態ではありますが、皆さんのご希望に添えるよう随時内容を更新予定です。どんな些細なことでも結構ですのでご意見・ご要望などありましたらスタッフにお申しつけください。


3、センター内で出張口腔ケアを開始しました 

 センター内の1室において、当院口腔外科外来の歯科衛生士による治療中の口腔ケアを受けていただけるようになりました。従来治療の前後に受けられていた定期的なケアをセンターで受けていただくことが可能です(初回受診、ならびに専門的処置を有する場合はこれまで通り歯科外来での診察となります)。事前予約制となりますので、ご希望される方は歯科外来のスタッフにお問い合わせください。


4、栄養相談

 食事でお困りの事があれば、管理栄養士による栄養相談を受け付けています。栄養摂取状況の確認、症状別の食事のとり方の工夫や栄養補助食品の紹介などを行います。

松江赤十字病院救命救急科スタッフ

5、抗がん剤の副作用により皮膚トラブルをおこすことがあります。

「手のひらや足の裏がひりひりする」「乾燥して皮膚がひび割れてしまった」など皮膚トラブルに対し、スキンケアの方法や日常生活の工夫などを一緒に考え、治療が続けられるようサポートしています。

松江赤十字病院救命救急科スタッフ
抗がん剤による副作用のひとつに口内炎、味覚障害があります。
「口内炎ができて痛い」「ご飯が食べられない」「味覚が変わって、何を食べてもおいしくない」など患者さんからの声が聞かれます。
私たちスタッフは、そのような声にお答えできるよう歯科と連携をとっています。また、マニュアルを作成し、症状に合わせたケアの提供、セルフケア支援をおこなっています。

化学療法の副作用~自分でできるケア~(紹介動画)

化学療法とは?

がんの化学療法とは、がん細胞を攻撃する薬を使って行う治療のことです。 
がん細胞は、勝手にどんどん増え続けていきます。抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる効果があります。手術後がんが再発しないように、またがんの症状をやわらげ、皆さんそれぞれが自分らしい生活を送れるように、抗がん剤を使います。

化学療法の副作用は?

皆さんが心配されていることは、効果のことはもとより、副作用のことではないでしょうか?
抗がん剤は体に入った後、血液の流れに乗って全身に運ばれ、がん細胞を攻撃します。がん細胞に効果がありますが、正常な細胞も傷つけてしまうため、副作用が生じます。副作用は、抗がん剤の種類や量などの違いや個人差によっても異なります。最近は副作用をやわらげるための治療も進歩しましたので、つらい症状は我慢せず、スタッフにしっかりと伝えてください。

外来化学療法の良い点は?

化学療法は、外来で行う場合と入院して行う場合があります。副作用が強い化学療法の場合には入院して行いますが、経口抗菌剤や経口制吐剤などの格段の進歩により副作用に対応しながら外来で行うことのできる化学療法が多くなってきています。自宅での生活を続けながら、外来で治療が受けられることで、精神的にも経済的にも負担が少なくなるでしょう。体調がよければ、お仕事を継続することもできます。 

外来化学療法で注意すべき点は?

治療を受けて帰宅された後、自宅では副作用に対してご自身で管理する必要があります。
副作用の発見やその対応が遅くならないように、医療スタッフが副作用の内容と対応方法について説明を行います。(※参考資料 1.「化学療法のご案内」・2.「早めの受診」
ご家族の方と一緒に内容を十分ご理解され、安全に治療が行えるようにしましょう。
もし、不安な点や疑問なことがありましたら、患者さんの連絡に24時間対応できる体制を整えていますので、いつでもご相談ください。(連絡先はこちら)

当日の治療の流れ

参考資料の「化学療法のご案内」の8頁にありますので、ご参考にしてください。

これまでの治療件数

外来化学療法室は、2016年8月8日に高層館7階(旧7階東病棟)に移転し、「外来化学療法センター」となりました。ベッドは全部で17床に増え個室も整備していますので、通院での治療を希望される患者さんのご要望にお応えすることができると思います。

治療費に関して

抗がん剤や副作用をやわらげる薬は高価なものが多いため、治療費がかかります。医療費に関しては、医療社会事業部・医事課職員にお気軽にご相談ください。
 

IVナース導入後 患者さんアンケート結果

 これまでの外来で化学療法剤の点滴治療を行う場合、医師が点滴路の確保をしてきました。
 しかし、多忙である医師の到着の遅れなどから、患者さんを長時間お待たせし、ご迷惑をおかけしてきました。そこで、化学療法剤の点滴路の確保ができる看護師(IVナース)を育成し、同看護師らによる外来での化学療法剤の点滴路確保の実施を平成25年6月からスタートしました。
 IVナースになるためには、化学療法剤の基礎知識や点滴時の注意事項、急変時や血管外漏出への対応方法などに関する講義を受け、試験に合格する必要があります。
 IVナース制度について患者さんへ実施したアンケート結果をご覧ください。

連絡先

松江赤十字病院        平日8時30分~16時50分     各科外来・外来化学療法センター
                            平日16時50分以降・休祭日     救急外来
                            ※救急外来では救急患者さんで混雑している時があります。
                            少しお待ちいただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
電話番号             0852-24-2111(代表)
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