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皮膚科

診療科の概要

 
皮膚科は昭和44年に開設されました。平成18年まで常勤医が診療に当たっていましたが、平成18年より10年間、非常勤医師が外来診療を中心に診療に当たってきました。平成28年度より再び常勤医が診療することなり、入院体制も整いました。常勤医以外に非常勤医師も定期的に診察に従事していますが、どの医師も皮膚科専門医を有しています。
皮膚科は、湿疹・虫刺症・蕁麻疹といった誰もがかかり得る皮膚疾患を扱っており、また乳児から高齢者まで幅広い年齢層を診察しています。また薬疹、膠原病、血行障害、糖尿病や肝腎疾患に随伴する皮膚症状など、内科疾患と関連する皮膚疾患も扱っています。高齢化を反映し皮膚癌も増えており、早期診断早期治療に努めております。皮膚癌は湿疹やたむしと酷似していることもあり、誤って治療が継続されていることもあります。そのため皮膚科に受診されることをお勧めします。皮膚科特有の貼付試験 (金属や化粧品など) や原因抗原を検出するための皮膚反応試験、皮膚組織検査、皮膚腫瘍摘出術も積極的に行っています。近年は、既存の治療に抵抗性のアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬・関節症性乾癬に対し、早期から積極的に生物学的製剤を使用しています。年々多くの薬剤が登場し、選択肢の幅が広がっています。治療効果はもちろんのこと、患者さんのライフスタイルに合わせて選択することが可能です。同様に、治療抵抗性の蕁麻疹には抗体製剤の使用が可能です。当科はこれらの薬剤が使用可能な施設ですので、ご希望の際はお尋ね下さい。ただし高額な薬剤なため、患者さんの状況に応じ相談しながら治療開始の決定を行っていきます。
難治並びに悪性度の高い疾患の方、診断や治療が難しいと判断された方には、更に質が高くかつ先進的な医療を提供するため鳥取大学皮膚科への紹介受診をお願いしています。また島根大学皮膚科は、蕁麻疹をはじめとする皮膚アレルギー疾患について高い専門性を有しており、こちらも必要のある方は紹介受診をお願いしています。このように高度先進医療を提供する大学病院とも密に連携し、診療に当たっております。紹介に際しては、予約を行い円滑に診療を受けてもらえるよう体制を整えています。大学病院受診後、症状が落ち着けば当科で治療継続をさせて頂きます。
当院では形成外科も標榜しています。形成外科も皮膚疾患を扱い、皮膚科との区分けが難しいこともあります。熱傷、褥瘡、巻き爪、母斑などは形成外科での治療になることがありますので、ご連絡ご相談の上受診をして下さい。
初診の方は、開業医の先生からの紹介受診を原則としていますが、どなたでも受診することが可能ですので、気軽にご相談下さい。
 
<対象とする疾患>
湿疹、皮膚感染症、皮膚癌、皮膚良性腫瘍、脱毛症、膠原病など。

診療実績

令和4年 入院患者 (延べ)
病名患者数(人)割合 (%)
湿疹/皮膚炎群66.90%
アトピー性皮膚炎78.10%
じんましん44.6%
痒疹群11.1%
血管炎22.3%
薬疹・中毒疹910.4%
水疱性類天疱瘡910.4%
紅皮症11.1%
細菌性感染症910.4%
ウイルス性感染症1112.7%
熱傷22.3%
円形脱毛症2124.4%
皮膚腫瘍(良性、悪性)33.4%
その他11.1%
患者数合計86
 
令和4年 外来患者(延べ)
外来患者数(人)新患患者数(人)再来患者数(人)新患割合(%)
1月41937
382
8.8%
2月37236
336
9.7%
3月44244
398
10.0%
4月42745
382
10.5%
5月40050
350
12.5%
6月46048
412
10.4%
7月41739
378
9.4%
8月41738
379
9.1%
9月46636
430
7.7%
10月43840
398
9.1%
11月47035
435
7.4%
12月44639
407
8.7%
合計5174487
4687
9.4%
 

業績

2021年 業績

Subcutaneous Panniculitis-like T-cell Lymphoma Without Erythema and Subcutaneous Tumors
Keiko Wakumoto,Kazunari Sugita,Osamu Yamamoto
Yonago ACTA Medica(2021)64:126-128

スタッフ紹介

皮膚科部長

和久本 圭子(わくもと けいこ)

2003年卒 愛知医科大学

<資格等>
医学博士
日本皮膚科学会皮膚科専門医

<所属学会>
日本皮膚科学会
日本医真菌学会
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