症例数 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|
心臓カテーテル検査 | 689 | 689 | 779 | 753 | 700 |
経皮的冠動脈形成術 | 207 | 239 |
227
|
210 | 210 |
カテーテルアブレーション (心房細動治療) |
102 (61) |
138 (107) |
117 (82) |
164
(130)
|
152
(110)
|
ペースメーカー移植術 | 91 | 88 | 65 | 50 | 60 |
両心室ペースメーカーおよび 植込み型除細動器移植術 |
10 | 20 | 14 | 16 | 10 |
閉塞性動脈硬化症に対する 血管内カテーテル治療 |
28 | 34 | 19 | 30 | 42 |
当科は以下の施設認定病院です。
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(2)薬剤溶出バルーン治療
2014年より冠動脈拡張バルーン表面に再狭窄予防効果のある薬剤を塗布されたバルーンが使用可能となりました。すべての病変に使用できるものではありませんが、このバルーンで治療可能な病変であれば冠動脈内に異物を残すことなく、薬剤溶出ステントと同等の効果が期待できます。
現在はこのような冠動脈治療をレントゲン造影画像のみならず、血管内超音波画像(IVUS)や光干渉断層画像(OCT)、冠動脈CT画像などで血管壁の動脈硬化の性状や血管サイズを正確に観察の上、病変に適した治療法を選択しております。また冠動脈内圧測定による正確な虚血評価(FFR/iFR)を行うことで、不必要な冠動脈治療をなるべく避けるよう心がけています。
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ほとんどの場合は大腿静脈か大腿動脈よりカテーテルを挿入し治療します。
上室性頻拍症以外にも、心室頻拍、頻拍性心房細動などの不整脈に対してもカテーテルアブレーションにて治療可能です。治療が成功すると、不整脈が根治でき、薬の内服の必要もなくなります。
本治療は三次元マッピングシステムを使用して行っています。本装置は心臓内に留置した電極カテーテルの位置を正確な座標で捉えることができ、カテーテルの3D表示が可能です。これに事前に撮影したCTまたはMRIでの心臓立体画像と組み合わせることにより、実際の心臓とその中のカテーテルをリアルタイムで立体表示することが可能となります(下図)。さらにその画像に心筋の障害状態や電気の流れをカラー表示できるため、不整脈回路の位置と治療用カテーテルとの位置を容易かつ正確にとらえることが可能となります。この装置を使用することで、難易度の高い致死性心室性不整脈へのカテーテル治療や、心房細動に対するカテーテル根治療法の安全性と成功率が向上しました。また2016年より心房細動治療をより短時間で有効に施行し得るクライオバルーン治療も導入しております。
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