血液製剤の種類 | 目的 |
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赤血球濃厚液 | 赤血球の働きが低下する(貧血)ことで生じる全身への酸素供給不足を改善するために使用します。 ・慢性貧血 ・急性出血 ・出血量の多い手術時 など |
濃厚血小板 | 血小板の働きが低下することで生じる出血傾向を改善するために使用します。 ・血液疾患 ・手術時の出血予防 など |
新鮮凍結血漿 | 主に血漿中の「血液凝固因子」が減ることで生じる出血傾向を改善するために使用します。そのほか、さまざまな血漿成分を補うために輸血することもあります。 ・肝障害 ・出血量の多い手術時 など |
自己血 | 予定された手術日の数週間前から自分の血液を採取して貯めておき、手術時にその血液を使用します。貧血や感染症がないなどの制限があります。 |
アルブミン製剤 | アルブミンが減少した場合に胸水・腹水・むくみを改善するためや、血漿量が少なくなった場合に血圧を安定させるために使用します。 ・肝硬変 ・ネフローゼ ・出血性ショック など |
項目 | 略号 | 検査項目 | 説明 |
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血液一般 (CBC) |
WBC | 白血球数 | 感染症や炎症、血液疾患で増減します。 |
RBC | 赤血球数 | 貧血や多血症がわかります。 | |
HGB | ヘモグロビン濃度 | ||
HCT | ヘマトクリット | 血液中の赤血球容積の割合(%)です。 貧血や多血症がわかります。 |
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MCV | 平均赤血球容積 | 貧血の種類を分けるのに用います。 | |
MCH | 平均赤血球ヘモグロビン量 | ||
MCHC | 平均赤血球ヘモグロビン濃度 | ||
PLT | 血小板数 | 出血した時に血を止める働きをします。 血液疾患や肝硬変で増減します。 |
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Ret | 網状赤血球数 | 赤血球中幼弱な赤血球の割合です。 | |
白血球分類 | 好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球 | 機械分類または顕微鏡にて分類します。 | |
凝固検査 | PT | プロトロンビン時間 | 血液凝固機能を調べる検査の一つです。 経口抗凝固剤の経過観察にも用います。 |
APTT | 活性化トロンボプラスチン時間 | 血液凝固機能を調べる検査の一つです。 | |
Fib | フィブリノゲン | ||
ATⅢ | アンチトロンビンⅢ | ||
FDP | フィブリン体分解物 | ||
HT | ヘパプラスチンテスト | ||
PIC | プラスミンインヒビター複合体 | ||
DD | Dダイマー | ||
出血時間 | 血小板機能の検査です。 | ||
骨髄検査 | 有核細胞数 | 血液異常の診断、病態の把握を目的としています。 | |
巨核球数 | |||
骨髄像分類 | |||
特殊染色 | ペルオキシダーゼ染色 | 染色液で血球を染め出して、顕微鏡を用いて血球を分類します。 | |
PAS染色 | |||
鉄染色 | |||
エステラーゼ染色 | |||
その他 | ESR | 赤血球沈降速度 | 感染症や炎症、血液疾患で増減します。 |
当採血室では日々、採血に適した血管を選び、検査項目ごとの採血管の選択、採血量に留意しながら患者さまに負担をかけないように採血をしています。そして採血までの待ち時間が少ないように、また採血後はすみやかに検査を行い一時間以内に検査結果が揃うようにしています。
全身状態を表す検査 | 総蛋白・アルブミン・電解質(Na・K・Cl)・腎機能(BUN・クレアチニン)・各種酵素(AST・ALT・LDH等)・脂質(コレステロール・中性脂肪等)・アンモニア |
腫瘍マーカー | PSA(前立腺癌)・CEA(大腸・膵癌等)・CA19-9(膵・肝癌等)・CA15-3(乳癌)・CA125(卵巣癌)・SCC(肺・子宮癌等)・AFP(肝癌)・ProGRP(肺小細胞癌)・CYFRA(肺扁平上皮癌・腺癌等)・PIVKAⅡ(肝細胞癌)・AFP-L3%(肝細胞癌) |
アレルギー検査 | 総IgE・ダニ・ハウスダスト・イヌ上皮・ネコ上皮・食物(卵・牛乳・大豆・小麦等)・植物(スギ・ヨモギ・ブタクサ・カモガヤ等)・真菌(カンジダ・アスペルギルス等) |
ホルモンなど | TSH・FT4・FT3・サイログロブリン・ACTH・コルチゾール・インスリン・レニン・アルドステロン・BNP |
感染症検査 | B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV(エイズ)・マイコプラズマ肺炎 |
糖尿病関連 | 血糖・ヘモグロビンA1c・脂質 |
心筋マーカー | トロポニンⅠ・CKMBmass |
血中薬物濃度 | ジゴキシン・テオフィリン・バンコマイシン・フェノバルビタール・フェニトイン・バルプロサン・シクロスポリン・タクロリムス等 |
①腹囲(おへそまわり) | 男性:85cm↑ |
女性:90cm↑ | |
②脂質 | HDLコレステロール(善玉):40mg/dl↓ |
中性脂肪:150mg/dl↑ | |
③血圧 | 収縮期血圧:130mmHg↑ |
拡張期血圧:85mmHg↑ | |
④血糖値 | 空腹時血糖値:110mg/dl↑ |
生理機能検査とは、生体の持つ機能を直接測定したり、画像や波形で記録したりする検査です。当院で行っている主な検査項目です。検査内容によっては時間がかかるものや、患者さまの協力が必要となります。
心電図検査 | 心臓の電気的活動を波形として記録する検査であり、不整脈、心筋梗塞・狭心症、心肥大の有無などをみることができます。 24時間記録するホルター心電図や、階段昇降やランニングマシンの上で走って心電図を記録する運動負荷試験もあります。 |
呼吸機能検査 | 息を吸ったりはいたりして呼吸状態を調べる検査です。 検査内容は肺活量(SVC)、努力性肺活量(FVC)、気道抵抗・呼吸抵抗、気道過敏性テスト、鼻腔通気検査など |
筋電図検査 | 神経・筋肉の活動性を調べる検査です。 検査内容は針筋電図、神経伝導検査、反復刺激検査、体性感覚誘発電位(SEP)、中枢神経磁気刺激、聴性脳幹反応(ABR)、聴性定常反応(ASSR)など |
脳波検査 | 頭部に電極を装着して、脳の活動電位を記録する検査です。 てんかんや意識障害の程度を調べたりします。 |
聴力検査 | 耳の聴こえの検査で、耳のどの部分に障害があるかを調べます。子供の場合、写真やおもちゃを使いながら音に対する反応をみます。 |
平衡機能検査 | めまいの原因や程度を調べる検査です。 検査内容は重心動揺検査、電気眼振図検査(ENG) |
血圧脈波検査 | 動脈の(主に脚の)閉塞状況や硬化状況を診断する検査です。全身の動脈硬化のスクリーニング検査としても有用です。 |
睡眠時 無呼吸検査 |
寝ている時の呼吸状態や動脈酸素飽和量などを見て、睡眠中の呼吸障害の有無を調べる検査です。 自宅で簡易的に行う検査と、病院に一晩泊まり精密に調べる検査があります。 |
超音波検査 | 人の耳には聴こえない超音波を使って体の中の様子を画像にしてみる検査で、エコー検査とも言います。超音波は身体への影響がほとんどなく、体表面に当てるだけで画像が得られます。あらゆる臓器、部位をみることができ、生理検査室では心エコー・血管エコーの部屋と、腹部エコー・頸部エコー(甲状腺やリンパ節)・乳腺エコーの部屋に分かれています。 |
乳癌は増加の傾向を示しています。日本では25~30人にひとりが乳癌になると言われています。日本の乳癌の特徴は30代後半から増え始め40代後半でピークになるということです。
乳癌の検査にはマンモグラフィと超音波(エコー)検査があります。 当院では超音波検査は女性技師で行っています。また検査に伴う痛みもありませんので気軽に検査を受けられます。
自覚症状がなくても最近は機械の発達により小さな癌も見つけることができるようになってきています。早期発見で乳癌は治せる病気です。是非検診を受けましょう。
注)詳しくは乳腺外科のページをご覧ください。
消化器内科医師、およびコメディカル(検査技師、看護師、事務員)により構成され、検査・治療を行っています。詳しくは消化器内科を参照
上・下部検査室4室と透視室を備え、他に待合室、前処置エリア、下部前処置室(院内下剤服用室)、検査後回復のためのリカバリー室、内視鏡洗浄消毒機器を配備した洗浄消毒室からなっています。
1.尿検査 | ||
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①尿定性 | 尿中の成分の検査 | |
・糖 | 糖尿病のふるいの検査 | |
・蛋白 | 腎臓の疾患で増加 | |
・潜血 | 腎・尿路の出血がわかる | |
・ケトン体 | 糖代謝異常がわかる | |
・ビリルビン | 肝疾患で増加 | |
②尿沈渣 | 尿の有形成分を顕微鏡で検査 | |
・赤血球 | 腎・尿路の出血がわかる | |
・白血球 | 腎臓・膀胱の炎症で増加 | |
・細菌 | 尿路感染症で増加 | |
2.髄液(脳脊椎液)の検査 | ||
脊髄炎・脳炎・くも膜下出血などの疾患の診断に有用 | ||
・細胞数 | 髄液中の有形成分を顕微鏡で観察 | |
・糖 | 細菌性髄膜炎で低下 | |
・蛋白 | 中枢神経系の病態を反映 | |
3.便潜血検査 | ||
大腸癌のスクリーニング検査に有用 |
1課 | 生化学検査室 | 臨床検査技師 5名、検査助手 1名 |
輸血検査室 | 臨床検査技師 2名 | |
一般検査室 | 臨床検査技師 2名 | |
2課 | 細菌検査室 | 臨床検査技師 4名 |
血液検査室 | 臨床検査技師 5名 | |
3課 | 生理検査室、内視鏡室 | 臨床検査技師 18名 |
健診部門 | 臨床検査技師 1名 | |
管理 | 管理 | 臨床検査技師 1名 |
医学博士 | 1名 |
日本臨床化学会 認定臨床化学者 | 1名 |
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 | 1名 |
認定輸血検査技師 | 1名 |
日本糖尿病療養指導士 | 1名 |
認定超音波検査士(消化器) | 3名 |
認定超音波検査士(循環器) | 6名 |
認定超音波検査士(血管) | 3名 |
認定超音波検査(体表臓器) | 5名 |
認定血液検査技師 | 1名 |
二級臨床検査技師 | 2名 |
ME2種 | 2名 |
細胞検査士 | 5名 |
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡技師 | 5名 |
緊急検査士 | 4名 |
認定認知症領域検査技師 | 1名 |
修士 | 7名 |
精度管理責任者 | 1名 |
健康食品管理士 | 1名 |
バイオ技術者中級認定 | 1名 |
臨床工学技士 | 1名 |