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日本赤十字社
松江赤十字病院
〒690-8506
島根県松江市母衣町200
TEL.0852-24-2111
FAX.0852-31-9783
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循環器科

 

循環器内科について

循環器内科について
 
 循環器内科は狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患、脈の乱れや突然死原因となる不整脈、心不全の原因となる心臓弁膜症・心筋症などの心臓病や、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、 肺塞栓症といった全身の血管の病気も診療する科です。また、外来では高血圧、脂質代謝異常といった生活習慣病の診療も行っております。
 
 当科では心臓カテーテル検査を1983年より開始し、1986年より心臓カテーテル治療を始めました。2016年までに、心臓カテーテル検査43000 例、狭心症・心筋梗塞に対する冠動脈カテーテル治療10000例、頻拍性不整脈に対してのカテーテルアブレーション治療1200例、徐脈性不整脈や致死的不整 脈に対してのペースメーカーデバイス植込み術2400例を施行しております。
 
また、上肢・下肢動脈の閉塞性動脈硬化症に対しての血管内カテーテル治療や、 下肢深部静脈血栓症により生じる肺塞栓症(エコノミークラス症候群)に対する下大静脈フィルター留置術なども行っております。
 

循環器内科の実績

循環器内科の実績
 
症例数 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
心臓カテーテル検査 870 765 669 689 689
経皮的冠動脈形成術 262 217 217 207
239
カテーテルアブレーション
(心房細動治療)
94
(51)
77
(40)
76
(52)
102
(61)
138
(107)
ペースメーカー移植術 90 79 85 91 88
両心室ペースメーカーおよび
植込み型除細動器移植術
28 11 16 10 20
閉塞性動脈硬化症に対する
血管内カテーテル治療
23 16 19 28 34
 

施設認定

施設認定
 

当科は以下の施設認定病院です。

 

・ロータブレーター
 動脈硬化の極端にひどい狭心症のカテーテル治療に使用する器具です。
 心臓カテーテル治療200例以上、心臓外科での開心術30例以上が認定基準です。
・植込み型除細動器
 突然死をまねく重症不整脈を治療するペースメーカーです。
 着用型除細動器、皮下植込み型除細動器(S-ICD)も施行可能です。
・両心室ペースメーカー
 重症心不全(心臓の衰弱した状態)の治療用ペースメーカーです。
 

循環器内科の検査

循環器内科の検査
 
(1)外来での検査
外来では負担の少ない検査を行います。
 
負荷心電図 運動していただき、心電図の変化をみます。狭心症や不整脈の患者さまでは運動することにより心電図に変化を生じることがあります。
心エコー検査 心臓の動きや心機能状態、弁膜症や心奇形の有無をみます。
24時間心電図 症状、心電図を24時間記録し、不整脈や狭心症の心電図変化をとらえます。
心筋シンチ検査 ラジオアイソトープを使い、心筋の血液循環や障害の程度をみる検査です。
冠動脈CT検査 X線CT機器の機能が向上し、以前は心臓カテーテル検査でなければわからなかった冠動脈の描出が、入院の必要なくかつ短時間で可能となりました。
心臓MRI検査 心臓形態、機能や心筋障害の診断に優れ、当院では積極的に行っています。
 
(2)入院での検査
外来での検査で異常を認めた場合や、精密検査が必要な場合は入院していただいて検査します。
 
心臓カテーテル検査 狭心症、心筋梗塞の最終的な診断のための検査です。
電気生理学的検査 不整脈の精密検査です。
 

動脈硬化症について

動脈硬化症について
 
動脈硬化とは全身の動脈にコレステロールなどのゴミがたまる現象です。
 
 上記のように、血管にゴミがたまり、血管がつまってしまうのが動脈硬化です。
 頭の血管がつまると脳梗塞、足の血管がつまると閉塞性動脈硬化症といい、足の指が壊死におちいったりします。心臓の血管(冠動脈)に動脈硬化がおこると、狭心症、心筋梗塞といった心臓病になります。
 
 
上記のような患者さまの精密検査、治療を行うのが循環器内科です。
 

冠動脈インターベンションについて

冠動脈インターベンションについて
 
冠動脈の狭窄や閉塞した血管をカテーテルにて拡張する治療法です。
(1)バルンによる拡張
 
 最近では、以下のようにステントといった、ステンレスやコバルトクロムでできた金属のメッシュの筒を挿入する治療が主流となっています。
 
(2)ステント
 
ステントを挿入したほうが風船で広げるだけよりもしっかり広がりますし、再度狭くなること(再狭窄)が風船拡張だけに比べ少なくなります。

以下は実際の狭心症の患者さまの治療です。

 

 2004年よりステントに内膜増殖を抑制する薬剤をコーティーングした薬剤溶出ステントという新しいステントの使用が可能となりました。従来のステントの再狭窄率が20%前後に対して、薬剤溶出ステントの再狭窄率は5%程度であり、再治療率が劇的に減少しました。当科でも現在薬剤溶出ステントを中心に治療しておりますが、従来バイパス手術が必要であった患者さまの何割かはカテーテルで治療できるようになりました。

 また今後、金属ではなく生体吸収素材を使用したステントも登場予定です。

 

(3)薬剤溶出バルーン

 2014年より冠動脈拡張バルーン表面に再狭窄予防効果のある薬剤を塗布されたバルーンが使用可能となりました。すべての病変に使用できるものではありませんが、このバルーンで治療可能な病変であれば冠動脈内に異物を残すことなく、薬剤溶出ステントと同等の効果が期待できます。 

 

 

現在はこのような冠動脈治療をレントゲン造影画像のみならず、血管内超音波画像(IVUS)や光干渉断層画像(OCT)、冠動脈CT画像などで血管壁の動脈硬化の性状や血管サイズを正確に観察の上、病変に適した治療法を選択しております。また冠動脈内圧測定による正確な虚血評価(FFR)を行うことで、不必要な冠動脈治療をなるべく避けるよう心がけています。

 

不整脈のカテーテル治療(カテーテルアブレーション)について

不整脈のカテーテル治療(カテーテルアブレーション)について
 
 心臓の筋肉は電気の刺激で規則正しく収縮しますが(図①)、心臓の中に異常な電気の通り道(異常伝導路)があるために、安静時に1分間に150回を超える程の頻脈となることがある患者さまがおられます(図②)。上室性頻拍症といいますが、カテーテルによって異常な電気の通り道を焼灼する治療がカテーテルアブレーションです(図③)。
 

 ほとんどの場合は大腿静脈か大腿動脈よりカテーテルを挿入し治療します。 上室性頻拍症以外にも、心室頻拍、頻拍性心房細動などの不整脈にたいしてもカテーテルアブレーションにて治療可能です。治療が成功すると、不整脈が根治でき、薬の内服の必要もなくなります。

 また、2010年度より三次元マッピングシステムが当院にも導入されました。本装置は心臓内に留置した電極カテーテルの位置を正確な座標で捉えることができ、カテーテルの3D表示が可能です。これに事前に撮影したCTまたはMRIでの心臓立体画像と組み合わせることにより、実際の心臓とその中のカテーテルをリアルタイムで立体表示することが可能となります(下図)。さらにその画像に心筋の障害状態や電気の流れをカラー表示できるため、不整脈回路の位置と治療用カテーテルとの位置を容易かつ正確にとらえることが可能となります。この装置を使用することで、これまで当院では行えなかった致死性心室性不整脈へのカテーテル治療が可能となり、また比較的危険性の高い心房細動に対するカテーテル根治療法の安全性と成功率が向上しました。また2016年より心房細動治療をより短時間で有効に施行し得るクライオバルーン治療も導入しました。同治療の導入により心房細動治療数は飛躍的に増加しております。

 

心不全管理と心臓リハビリテーションについて

心不全管理と心臓リハビリテーションについて
 
心不全はすべての心疾患における終末像であり、高齢化に伴い近年著しい増加を認めております。心不全状態となれば以後治癒することはなく、増悪による入院を繰り返すことになります。入院を要する心不全の増悪は生じる毎に全身臓器の傷害も進行し、入院回数に比例してその後の生命予後はどんどん低下します。このような状況を改善すべく、2012年より当科では心臓リハビリテーションと心不全管理チームを発足させました。心不全を生じさせない、また増悪させないためには、医師だけの治療では不十分です。患者さん自身の病気への理解、ご家族の協力、心臓リハビリテーション、内服薬管理、生活指導、介護介入など多岐に及ぶため、病院内のあらゆる職種の協力が必要です。当科の心不全チームは医師、看護師のほか、薬剤師、理学療法師、栄養士、医療社会事業部などで構成され、定期的に心不全患者の治療と退院へ向けたカンファレンスを行っています。
 

ハートチームについて

ハートチームについて
 
近年増加の一途をたどる虚血性心疾患の冠動脈治療には当科で行っているカテーテル治療(PCI)と心臓血管外科が行うバイパス治療(CABG)があります。どちらの治療が患者さんにとって良いのかの明確な指標作成は難しく、2012年の日本循環器学会ガイドラインより循環器内科医、カテーテル治療医、心臓血管外科医で形成されるチーム(ハートチーム)で治療方針を検討することが推奨されました。近年の心臓血管外科治療の低侵襲化に伴い、循環器内科と心臓血管外科の協力なしには成り立たない治療が増えることが予想され、ハートチームの重要性は今後ますます高まると考えられます。また循環器内科のレベル向上とカテーテル治療の安全性を確保するためにも、心臓血管外科とのタイアップは必須です。以上の事より2013年から当院循環器内科と心臓血管外科でハートチームを発足しました。外科手術検討症例の合同検討会はもちろんの事、大動脈瘤のカテーテル治療(ステントグラフト治療)などは両科合同で行っており、近年注目を集めている大動脈弁狭窄症のカテーテル治療(TAVI)も導入準備を進めています。
 

患者さまへ

患者さまへ
 

ご不明な点がございましたら、循環器内科宛にメールにてご相談ください。

循環器内科Eメール:cardiology-mrch@matsue.jrc.or.jp

 

スタッフ紹介

スタッフ紹介
 
第一循環器内科部 部長
城田 欣也(しろた きんや)

平成2年 鳥取大学卒
資格等

    医学博士
    日本循環器学会専門医
    日本内科学会専門医
    日本心血管インターベンション治療学会専門医
              
    臨床研修指導医
    鳥取大学医学部臨床教授
 
第二循環器内科部 部長
井上 義明(いのうえ よしあき)

平成5年 鳥取大学卒
資格等

    日本内科学会専門医
    日本循環器学会専門医
    日本不整脈学会専門医
    臨床研修指導医

所属学会

    日本内科学会
    日本循環器学会
    日本不整脈学会
    日本心血管インターベンション治療学会
    日本心臓病学会
    日本心電学会
    APHRS
 
   
第一循環器内科部 副部長
石井 裕繁(いしい ひろしげ)

平成8年 鳥取大学卒
資格等

    日本内科学会専門医
    日本循環器学会専門医
    日本心血管インターベンション治療学会認定医  
    日本DMAT隊員
    臨床研修指導医

所属学会

    日本内科学会
    日本循環器学会
    日本救急医学会
    日本心血管インターベンション治療学会
 
第二循環器内科部 副部長
三村 麻郎(みむら あさお)

平成18年 関西医科大学卒
資格等

    日本内科学会認定医 
    日本循環器学会専門医 
  日本心血管インターベンション治療学会認定医 
    臨床研修指導医
 
第一循環器内科部 医師
神谷 裕子(かみたに ひろこ)

平成23年 鳥取大学卒
資格等

    日本内科学会認定医

所属学会

    日本内科学会
  日本循環器学会
 
 
第二循環器内科部 医師
赤坂 俊彦(あかさか としひこ)

平成23年 鳥取大学卒
資格等

    日本内科学会認定医

所属学会

    日本内科学会
  日本心血管インターベンション治療学会
  日本循環器学会
  日本救急医学会
 
 
第一循環器内科部 医師
岩崎 洋一郎(いわさき よういちろう)

平成24年 鳥取大学卒
資格等
 
  日本内科学会認定医
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