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検査部門

 当院検査部は、血液や尿、便、体液などの採取された検体を検査する検体検査部門(生化学検査、輸血血清検査、一般検査、血液検査、細菌検査)と心電図、脳波、超音波検査など患者さまに接して検査する生理検査部門があり、33名の臨床検査技師が働いています。
「正確、迅速、丁寧」な検査をモットーにして、早期診断、早期治療および経過観察に役立つ検査を目指して頑張っています。また、専門性を高めるために各種認定技師制度があり、当検査部でも認定超音波検査技師、認定輸血検査技師などの認定を取得した臨床検査技師がそれぞれの分野で貢献しています。
緊急検査は24時間体制で休日、夜間は2名の検査技師が当直をしています。これからも当院の理念「高度、良質、公正」をサポートするために努力してまいります。

輸血検査室

血液型自動検査機器
<血液型自動検査機器>

 輸血用血液製剤には赤血球濃厚液、血小板、新鮮凍結血漿があり、それぞれ目的に応じて投与されます。また、あらかじめ自分の血液を貯血して必要時に戻す方法もあります。

血液製剤の種類 目的
赤血球濃厚液 慢性の貧血や急性出血の治療
血小板 血小板数の減少または、機能異常による出血の治療や予防
新鮮凍結血漿 凝固因子欠乏による出血の治療
自己血 予定された手術の数週間前から自分の血液を採取して貯めておき、手術時に輸血を行う。貯血に耐えられる全身状態が良好な方の待機手術に行われる。
輸血が行われるまで
1.血液型(ABO・Rh(D))検査
受血者の血液型を検査し、原則として本人と同じ血液型の血液製剤を準備します。
2.不規則抗体検査
受血者の血液中に他の血液と反応するような抗体がないか調べます。
3.交差適合試験
受血者の血液と実際に輸血する血液製剤を試験管の中で反応させ、凝集反応が起きないかどうか見ます。
4.輸血開始
病棟や外来で、副作用に注意しながら輸血が行われます。
5.輸血後感染症のご案内
輸血後3ヵ月を経過した頃に、輸血による感染がないかどうかの検査をお奨めしています。

当院では、緊急時にも対応できるよう24時間体制で迅速かつ安全な輸血を目指しています。

血液検査室


<新しくなった採血と尿検査の受付です>


<新しく明るくなった採血室です>

主な検査項目

項目 略号 検査項目 説明
血液一般
(CBC)
WBC 白血球数 感染症や炎症、血液疾患で増減します。
RBC 赤血球数 貧血や多血症がわかります。
HGB ヘモグロビン濃度
HCT ヘマトクリット 血液中の赤血球容積の割合(%)です。
貧血や多血症がわかります。
MCV 平均赤血球容積 貧血の種類を分けるのに用います。
MCH 平均赤血球ヘモグロビン量
MCHC 平均赤血球ヘモグロビン濃度
PLT 血小板数 出血した時に血を止める働きをします。
血液疾患や肝硬変で増減します。
Ret 網状赤血球数 赤血球中幼弱な赤血球の割合です。
白血球分類   好中球、リンパ球、好酸球
好塩基球、単球
機械分類または顕微鏡にて分類します。
凝固検査 PT プロトロンビン時間 血液凝固機能を調べる検査の一つです。
経口抗凝固剤の経過観察にも用います。
APTT 活性化トロンボプラスチン時間 血液凝固機能を調べる検査の一つです。
Fib フィブリノゲン
ATⅢ アンチトロンビンⅢ
FDP フィブリン体分解物
TT トロンボテスト
HT ヘパプラスチンテスト
  出血時間 血小板機能の検査です。
骨髄検査   有核細胞数 血液異常の診断、病態の把握を目的としています。
  巨核球数
  骨髄像分類
特殊染色   ペルオキシダーゼ染色 染色液で血球を染め出して、顕微鏡を用いて血球を分類します。
    PAS染色
    鉄染色
    エステラーゼ染色
その他 ESR 赤血球沈降速度 感染症や炎症、血液疾患で増減します。
       

採血について

採血をされる患者さまへ
 これまでに採血をされて気分が悪くなられた方は採血の前にお申し出ください。ベット安静にて採血いたします。
アルコール消毒でかぶれる方はお申し出ください。マスキン液にて消毒いたします採血後に貼るテープでかぶれる方もお申し出ください。刺激の少ないテープを用います。
あらかじめご了承ください
 検査内容等により採血の順番が前後することがございます。本人確認のため採血前にお名前をお尋ねします。ご協力お願いいたします。

 当採血室では日々、採血に適した血管を選び、検査項目ごとの採血管の選択、採血量に留意しながら患者様に負担をかけないように採血をしています。そして採血までの待ち時間が少ないように、また採血後はすみやかに検査を行い一時間以内に検査結果が揃うようにしています。

細菌検査室

 

 肺炎,気管支炎,扁桃炎,結核,敗血症,急性髄膜炎,膀胱炎,急性下痢症,関節炎などの種々の感染症の原因微生物(細菌やウイルス)を検査します。
検査方法は免疫学的な簡易迅速検査,遺伝子検査,塗抹,培養,同定,薬剤感受性検査があります。
細菌培養,同定検査,薬剤感受性検査は結果が出るまでに数日かかりますが,免疫学的な簡易迅速検査,塗抹検査は当日報告出来ます。

迅速検査

1.塗抹検査
 顕微鏡で菌の有無,染色性や形態より起因菌の推定も出来ます。
2.免疫学的検査法による簡易迅速検査
  • 市中上気道感染症の原因菌
    インフルエンザ,アデノウイルス,RSウイルスの検査,A群溶連菌
    (咽頭・鼻腔のぬぐい液で検査)
  • 重症肺炎の原因菌
    肺炎球菌・レジオネラ菌(尿で検査)
  • 急性下痢症
    ロタウイルス検査(便で検査)
※これらの検査は約20分くらいで報告出来ますが,限られた特定の原因微生物やウイルスの有無を検査します。

細菌培養同定・薬剤感受性検査

 原因微生物の名前やその微生物にどんな抗生剤が効くのか検査するには,検査材料から細菌培養を行ったうえで菌の同定検査と薬剤感受性検査をします。新病院に移転した時,下記の写真の自動機器を新設しました。

① VITEK 2 (シスメックス・ビオメリューK.K)
 顕微鏡で菌の有無,染色性や形態より起因菌の推定も出来ます。
② RAISUS (日水製薬K.K)
 VITEK 2と同様に菌の同定検査と薬剤感受性検査の自動機器です。
 ストレプトコッカスとヘモフィールス菌に使用しています。
③ BacT / ALART 3D(シスメックス・ビオメリューK.K)
 抗酸菌の液体培養に使用しています。
 以前の固形培地と比較すると菌の発育が早くなります。
※血液培養は 従来より使用していたBACTEC 9120(B.D K.K)です。

以上4台の機器をシステムと接続して検査を行っています。

生化学・血清検査室

主な検査項目

全身状態を表す検査 総蛋白・アルブミン・電解質(Na・K・Cl・Ca・鉄等)・腎機能(BUN・クレアチニン)・酵素(AST・ALT・LDH等)・脂質(コレステロール・中性脂肪等)
腫瘍マーカー PSA(前立腺癌)・CEA・CA19-9(膵・肝癌等)CA15-3〈乳癌)・CA125(卵巣癌)・SCC(肺・子宮癌等)・AFP(肝癌)
アレルギー検査 総IgE・ダニ・ハウスダスト・イヌ上皮・ネコ上皮・食物(卵・牛乳・大豆・小麦等)・植物(スギ・ヨモギ・ブタクサ・カモガヤ等)・真菌(カンジダ・アスペルギルス等)
甲状腺 TSH・FT4・FT3・サイログロブリン
感染症 B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV(エイズ)・マイコプラズマ肺炎
糖尿病関連 血糖・ヘモグロビンA1c・脂質

以上の項目は全て診察前に結果がわかります。
何かご心配の方は、受信をおすすめします。

メタボリック・シンドロームって知っていますか?

 生活習慣病(肥満・高血圧・糖尿病など)により、動脈硬化が促進し、脳卒中・心筋梗塞などの発症の引きがねとなります。40歳から70歳において男性では2人に1人、女性では5人に1人がメタボ予備軍と考えられています。あなたは大丈夫????

①腹囲(おへそまわり) 男性:85cm↑
女性:90cm↑
②脂質 HDLコレステロール(善玉):40mg/dl↓
中性脂肪:150mg/dl↑
③血圧 収縮期血圧:130mmHg↑
拡張期血圧:85mmHg↑
④血糖値 空腹時血糖値:110mg/dl↑

①の項目+②~④までの症状2項目以上でメタボと診断されます。

生理検査室

9番受付
<心電図、心エコー、血圧脈波、肺機能、聴力、脳波、筋電図の受付です>

主な検査項目

系統 主な検査項目
循環器系 心電図、負荷心電図、24時間心電図、超音波(心臓他)、血圧脈波
呼吸器系 肺機能、心電図、超音波(心臓他)、睡眠時無呼吸検査
耳鼻科系 聴力、平衡機能検査、超音波(甲状腺他)、肺機能、睡眠時無呼吸検査
神経内科系 脳波、筋電図、超音波(頸動脈他)
外科(乳腺)系 超音波(乳腺、腹部他)、心電図、肺機能
内科系 超音波(腹部他)、心電図
2009年超音波検査件数
部位 件数 部位 件数
腹部 9803 心臓 7172
甲状腺 2661 頸動脈 1006
乳腺 2796 血管 617

9番受付

乳腺エコー

乳癌は増加の傾向を示しています。日本では25~30人にひとりが乳癌になると言われています。日本の乳癌の特徴は30代後半から増え始め40代後半でピークになるということです。
乳癌の検査にはマンモグラフィと超音波(エコー)検査があります。 当院では超音波検査は女性技師で行っています。また検査に伴う痛みもありませんので気軽に検査を受けられます。
自覚症状がなくても最近は機械の発達により小さな癌も見つけることができるようになってきています。早期発見で乳癌は治せる病気です。是非検診を受けましょう。

注)詳しくは乳腺外科のページを。

一般検査室

尿定性検査測定器
<新しくなった尿定性検査測定器(右)と尿沈渣測定器(左)>

主な検査項目

1.尿検査
①尿定性 尿中の成分の検査
  ・糖 糖尿病のふるいの検査
  ・蛋白 腎臓の疾患で増加
  ・潜血 腎・尿路の出血がわかる
  ・ケトン体 糖代謝異常がわかる
  ・ビリルビン 肝疾患で増加
②尿沈渣 尿の有形成分を顕微鏡で検査
  ・赤血球 腎・尿路の出血がわかる
  ・白血球 腎臓・膀胱の炎症で増加
  ・細菌 尿路感染症で増加
2.髄液(脳脊椎液)の検査
脊髄炎・脳炎・くも膜下出血などの疾患の診断に有用
  ・細胞数 髄液中の有形成分を顕微鏡で観察
  ・糖 細菌性髄膜炎で低下
  ・蛋白 中枢神経系の病態を反映
3.便潜血検査
大腸癌のスクリーニング検査に有用

尿糖を自分で調べてみよう!!

一般に血糖値が160~180㎎/dlになると尿糖が(+)になります。

注意点
  • ビタミンCの内服中では、アスコルビン酸の影響で尿糖が出ていても陰性になることがあります。
  • 尿糖は、糖尿病のスクリーニング検査・糖尿病治療中の患者様の自分 の治療経過を見るには有用な検査です。

スタッフ紹介

検査部 部長

漆谷 義徳(うるしだに よしのり)

資格等
  • 日本内科学会認定医
  • 日本リウマチ学会専門医
  • 日本環境感染学会ICD(感染コントロールドクター)

検査部組織構成

1課 生化学検査室 臨床検査技師 6名、検査助手 1名
輸血検査室 臨床検査技師 2名
一般検査室 臨床検査技師 2名
健診部門 臨床検査技師 1名
2課 細菌検査室 臨床検査技師 3名
血液検査室 臨床検査技師 5名
3課 生理検査室 臨床検査技師 12名、事務員 1名
内視鏡室 臨床検査技師 3名

検査部の認定資格取得人数(延べ人数)

認定輸血検査技師 1名
認定臨床微生物検査技師 1名
認定血液検査技師 1名
認定一般検査技師 1名
認定HLA技術者 1名
日本糖尿病療養指導士 3名
日本臨床化学会認定臨床科学者 1名
ME(2級) 1名
認定超音波検査士 3名
2級臨床検査士 7名
医療情報技師 1名